2015年 02月 16日
2000年以上前からESD! |
上の写真は、本堂に掲げられた涅槃図の一部。
一年に一度、2月15日に掲げられる。
池田藩の池田綱正が狩野一派の絵師に描かせたものである。
全体の絵は、高さ4メーロル、幅3メーロルはある大きな
もの。日本で2番目の大きさとのことである。
臥したお釈迦様を弟子が囲み、その手前には、写真には入
ってないが、像や虎や鳥などいろんな動物とともに、いろ
んな虫まで書き込まれている。命あるものは全て、お釈迦
様の死を目前にして、一目見ようと集まったという図であ
る。
持続的環境教育(ESD)は、私たち一人一人の地球環境を
未来に渡って守り伝えることが使命だが、僕の死に際にど
んだけの人が集まって悲しんでくれるだろう。この絵は、
一人一人の生き方まで教えているような気がする。
生きとし生けるものが釈迦の臨終の場に集まっている。
2000年以上前から、人類はESDをやっているのだ。
個人の自由と文明を謳歌しているような現代だが、綻びも
いたるところに現れている。
この綻びを解決して自由と文明を享受し続けるためには、
何らかの規範が、僕たちに必要のように思う。
命の大切さ、一緒に生きてること、未来の大切さ、平和の
大切さ。それに思いが行く想像力と機会がいるのだろう。
そんなことを考えさせてくれた日曜日だった。
涅槃図の全体写真があったので載せました。
以下は、http://ja.wikipedia.org/wiki/涅槃会 の抜粋
釈迦が娑羅双樹の下で涅槃に入った際の、頭を北にして西を向
き右脇を下にした姿で臥し、周囲に十大弟子を始め諸菩薩、天
部や獣畜、虫類などまでが嘆き悲しむさまを描いた仏涅槃図
(涅槃図)を掲げ、『仏遺教経』を読誦することとなっている。
涅槃とは、ニルヴァーナの訳語であり、迷妄のなくなった心の
境地を指す言葉であったが、この場合には、釈迦が亡くなった
という意味で用いられている。
実際には、釈尊が入滅した月日は不明であり、南伝仏教ではヴ
る。ヴァイシャーカ月が、インドの暦では第2の月であること
から、中国で2月15日と定めたものである。
by maruyama834
| 2015-02-16 11:47