2014年 02月 21日
建築巡り 芹沢銈介美術館 |
1981年完成。白井晟一の設計した作品である。
別件で静岡に出張した際、市内を車で走っていたら案内標識に気づいて、訪ねてみることにした。着いたのは閉館5分前だったが、見せてもらうことにした。
いや〜凄い。外壁全部が野積みの御影石(紅雲石)である。
芹沢銈介の展示を斜めに見ながら、これは一日かけてゆっくり鑑賞すべき内容だった。
石工の僕としては、前からこの石の建物を見たいと思っていた。念願かなって眺めると、外壁の石のサイズがいい。それをここまで徹底的に使っているのは圧巻である。
床に黒御影を本磨きで使った部屋では、まるで床がなくて鏡のように壁を映して空中にさも浮かんだような感覚にしてくれる。芹沢銈介の作品と何の脈絡もあるのかないのか、そこは圧倒的に白井の空間世界を楽しませてもらった。
外壁の石は野積みとのことだが、どこか「貼ってる感」が漂っている。それはいた仕方ない。これは強力なライバルだ。円山ステッチで石と格闘している僕にとって、これから何度今日見たシーンが僕の頭によみがえるだろうか。
今度は、芹沢銈介を大好きな妻を連れてこようと思った。
by maruyama834
| 2014-02-21 15:13